アーミーナイフ

 私と同年代の人で、中学生の頃、縁日で十徳ナイフ(懐かしい言葉です)を買った経験のある人は 多いのではないかと思う。私もその一人だが、このナイフの品質は最悪で殆んど使わないままに真っ赤に 錆びさせてしまった記憶だけが残っている。

 アーミーナイフがずっと欲しかったが、値段は高いし、非アウトドア派の私には宝の持ち腐れと思い、 自分で買うことは無かった。

 その後2種類のアーミーナイフを貰う機会があった。日本では一番有名な ビクトリノックス/スイスRICHARTZ/ドイツ(こちらはあまり見かけない)で、 非アウトドア派ゆえに両者ともやはりあまり使わないまま引き出しの中に眠っている。 10年以上何の手入れもしていないが、錆や各ツールのガタも全く無く、十徳ナイフとは大違いだ。

埴猪口野外観察考さんに世界のアーミーナイフの 評価があります。なかなか面白いので興味のある方はどうぞ。)

ビクトリノックス ミニ 58mm クラシック

ビクトリノックス
ビクトリノックス

 ビクトリノックス:全長58mmの小さなボディの中に、7つの機能が

 昭和60年代の初めに、ノベルティグッズとしてもらった物で20年近く経った現在でも 同じ製品が販売されている。
 アーミーナイフの2大メーカーの一つのビクトリノックスの 最小モデル”ミニ 58mm クラシック(¥1,800)”、折畳んだ状態で58mmと小さなボディだが、 以下の7つの機能を持っている。

  1. スモールブレード(小刃)
  2. キーリング
  3. ピンセット(毛抜き)
  4. ツースピック
  5. はさみ
  6. つめやすり
  7. つめそうじ

 旅行に出るときなどカバンにしのばせて持ち歩いていたが、最近は ユーティリキーにとって代わられて出番がなくなってしまった。

RICHARTZ

RICHARTZ
RICHARTZ

RICHARTZ:全長89mm、RICHARTZのロゴが消えかかっている、9つの機能を持っている

 これも10年ほど前に人から貰ったもの。
 アーミーナイフではスイスの2大メーカーのビクトリノックスとウェンガーが有名だが、 RICHARTZはドイツ・ゾーリンゲンで100年以上の 長い歴史を誇るナイフメーカー。
 このナイフは製造中止になっているようだが、少しハンドルのデザインが変わっただけのものが クアドロmaxi5(¥8,400)という製品名で販売されている。9機能を持っているが、 ビクトリノックス ミニより30mm大きい分、各ツールはしっかりしていて使っていて安心感がある。

  1. ナイフ
  2. 栓抜き
  3. マイナスドライバー
  4. ワイヤストリッパー
  5. 缶切り
  6. プラスドライバー
  7. キリ
  8. ソーイングアイ
  9. キーリング
ビクトリノックスの歴史ビクトリノックスHPより
1884年
スイスのシュビッツ州イーバッハで創業、創業者は帽子職人の息子であったカール・エルズナー
1891年10月
「ソルジャーナイフ」をスイス陸軍に納入
1897年6月
2枚の背バネに6つのパーツからなる「オフィサーナイフ」を発明し公式に特許登録
ウェンガーの歴史日本シーベルヘグナー社HPより
1893年
スイス・ジュラ地方ドゥレモンの町に「ザ・カトラリー・ワークス」設立。
1897年末
キリスト教の牧師、リバーランド・セオドル(テオ)・ウェンガー経営参加
1907年3月13日
正式に「ウェンガー」としてスタート

 1886年、スイス政府は兵士すべてに統一規格のもとに製造されたナイフの装備を決定したが、当時供給能力があったのドイツのゾーリンゲンのみだった。これに対しウェンガーなどスイス国内ナイフ工房は各地に点在する37の工房を組織し、国産ナイフの採用を働きかけ、やがてこの声に動かされスイス製ソルジャー・ナイフの採用が決定した。


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