厚さ２ｍｍの透明のアクリル板　渦巻き形をしていてセットの中では一番 かわいい格好をしている

　最近、押入れの整理をしたときに雲形定規セットを発見した。 大学（工学部）時代に製図の授業で使用したものである。色々な曲率の部分があり、 それを組み合わせて上の図のようにいくつかの点を滑らかに結んだ曲線を引くのに使う。

　当時はCADなどは無く、製図はあくまで人間が鉛筆と定規で線を引く作業で、 特に曲線を上手に引くのは、大変センスが必要だった。絵心の無い私にとって、大変な苦行であり自分に デザインの才能が無いことを痛感させてくれた文房具であった。

　今では大学の製図の授業もCADになっていると聞いているし、 私が仕事で書類に図を描く際もEXELやWORDで自由に曲線を描けるようになっていて 私の周辺では全く出番は無い。

　当時は、曲線を引くための定規を雲形定規と十把一絡に呼んでいたが、 これは実はユニカーブ定規と言う物らしい。 本当の雲形定規は下の写真のように雲によく似た形をしていた。

雲形定規